四季折々の自然を感じられる「東中野公園」八王子市松が谷

暖冬といわれる今年。都心に比べて寒いイメージのある八王子ですが、今年に限っては、天気の良い日には上着を着なくても出かけられそうなほどですね。

そんな暖かな日の午後、日頃の運動不足を解消しようと、自宅からそう遠くない東中野公園を、じっくり散策してみることにしました。

閑静な住宅街に囲まれた、自然と融合した公園

東中野公園は、多摩センター駅の北西、高台になったエリアに位置する公園です。
周辺は団地やマンションの多い住宅街で、比較的静かな場所。

案内マップを見てみると、広々とした敷地の中に、遊具のあるエリア、原っぱ、池や木々の間を散策できるスポットなど、いろいろな楽しみ方ができそうです。
さらに、季節によって、さまざまな植物や動物を見ることができるようですね。

子どもに人気の遊具がたくさん

公園の東側から入ると、子どもたちが好きそうな遊具が目に入ってきました。

定番のブランコから始まり、

広い敷地を活かしたアスレチックと砂場、かわいらしいワンちゃんの遊具。

カラフルなすべり台もあります。

そして、最も目を引いたのがローラースライダー!
比較的なだらかなつくりなのですが、十分な長さがあります。
小さいお子さんでも利用しやすく、高さもないので安心して遊べそうですね。

乗り口に立ってみると、童心に帰ったように、ワクワクとした気持ちになります!
私が子どもだったら、繰り返し遊んでしまいそうです。

ゆったりとした敷地に、遊具と遊具の間の距離もしっかりととられています。
お子さん達も思う存分走り回れそうですね。

休憩できるスポットや散策路も

公園内各所には、休憩できる場所も各地に設置されています。

飲み物を片手に風景を楽しんだり、本を読んだりと、大人にとっても憩いの場となりそうですね。

私が訪れた時も、自転車を傍らに止めて、飲み物を飲みながらくつろいでいる男性の姿がありましたよ。

広々とした原っぱにも、テーブルとベンチが設置されています。
もう少し暖かくなったら、ここでお弁当を食べてみたいです。

もう少し歩いてみたい時は、公園の中央、小高くなっているエリアがおすすめです。

公園内の舗装された道から、こんな木段が続いていました。
誘われるように登ってみます。

同じ公園内とは思えないような、森の中に迷い込んだような空間が広がっています。
ハイキングにでも来たような気分で歩けますよ。

枯れ葉を踏みしめながら、静かな冬の自然の中の散歩を楽しみました。
もともと平日は静かな公園ですが、さらに凛とした空気が漂い、数分歩くだけでも良い気分転換になりそうです。

訪れる季節によってさまざまな表情を見せてくれるのだろうなと、また何度でも足を運んでみたくなる公園です。

生態系保全のための取り組みも

更に、この公園には日本庭園風の景色が楽しめるスポットもあります。

東側の公園入口から北側にのびる道を入っていくと、下へと下る階段があり、右手に池と四阿(あずまや)が見えてきました。

公園北側の入り口からは、すぐの場所です。
このような風景を見ると、日本人であれば誰もが心がなごむのは何故でしょう。

広々とした四阿。ここもお弁当スポットにぴったりですね。

鴨でも探してみようと池に目をやりますが、実はこの日、池の水はほとんどありませんでした。

園内の掲示物を確認すると、ちょうど池の水を抜く「かいぼり」の実施期間のようです。

10月下旬ごろから池の水を抜き始め、11月5日には、一般の方々も参加して、かいぼりイベントが実施されたようです。
公園のブログによると、当日は70人以上の方が参加し、外来種の駆除や在来種の保護、ゴミの清掃などに取り組まれたとのこと。

こちらの池は、東京都で絶滅危惧種に指定されている、アズマヒキガエルの大規模な繁殖場となっているとのこと。
池の水を抜いて外来種を駆除することで、地域の生態系を守ることに繋がるのだそうです。

アズマヒキガエルは、かいぼりが終わる2~3月頃に卵を産むそうなので、その頃にまた訪れてみるのもいいですね。

住宅街に囲まれた場所にありながら、自然豊かな景色を楽しめる東中野公園。

子どもたちの遊び場、大人の憩いの場である一方で、地域の生態系にとっても重要な役割を担っている、とても貴重な場所だということが垣間見えました。

みなさまもぜひ、四季折々の景色や動植物の様子を楽しみに、出かけてみてはいかがでしょうか?

東中野公園
住所:東京都八王子市松が谷195
交通:多摩モノレール「松が谷駅」から京王バス(多11)多摩センター駅行き「松が谷」下車、徒歩約4分
駐車場:無

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。