山頂から由木地区を見守る「越野日枝神社(こしのひえじんじゃ)」

みなさんは2022年、どんな年だったでしょうか。
慌ただしい年末から2023年を迎えて、多くの方が初詣に行かれたかと思います。

我が家は初詣も行きましたが、年末に1年のお礼をしに、近所の「越野日枝神社(こしのひえじんじゃ)」へ参拝に行ってきました。

こんなにあったんだ!「日枝神社」

「日枝神社」と聞くといろんな所にあると思いませんか?
東京都千代田区にある「日枝神社」をはじめ、全国各地にあります。

基は滋賀県にある「日吉大社」から魂をお分けしてもらった分霊社が、日枝神社・日吉神社、また山王神社として全国に約3,800社あるそうです。

なんと八王子市内にも少なくとも9社の日枝神社があることを知り、とても驚きました!

地図の中の赤丸が各所在地です。

神社が教えてくれる地元の歴史

今回ご紹介する「越野日枝神社」は、お隣にある玉泉寺と境内が一体化している郷土の氏神様だそうです。毎年9月に秋祭りがあり、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と郷土繁栄を祈ります。

家内安全、交通安全のご利益があり、山の上からふもとに住む私たちを見守ってくれています。

創建年代は不詳とされていますが、天正18年(1590年)の棟札(むなふだ)が残されているといわれ、少なくとも400年以上の歴史があることになります。何十代も前のご先祖様から引き継がれていると思うと、歴史の古さを改めて感じます。

普段は無人となっており、夕方以降は暗くなるので注意が必要です。社務所はふもとにある越野会館と同じ場所になります。

民家に囲まれる神社までの道のり

場所は京王堀之内駅から「南大沢駅」行、「由木折返場」行のバスで「さんもり橋」下車後、徒歩約10分のところにあります。
南大沢駅からも「京王堀之内駅」行、「聖蹟桜ヶ丘駅」行で「さんもり橋」へ行けます。

民家が並ぶ道を通って行きますが、近くになると「日枝神社」の立て看板があります。

神社の入口まで民家があるので一瞬とまどってしまいますが、奥へ進むと上方に鳥居が見えてきます。

鳥居までは坂になっているので足元に気を付けて、いざ境内へ!

景色を楽しむときは坂を上がる足をいったん止めて…

鳥居を目の前にして、うしろを振り返るとすでに堀之内から南大沢までの広い景色が眺望できます。

この日はとても天気がよかったので、すみずみまで景色が楽しめました。

鳥居をくぐり抜けるとなだらかな階段になります。見晴らしのいい景色から一変、趣(おもむき)がある竹林が現れました。

子どもたちも一緒だったので、一段一段ゆっくりと登っていきます。

竹林を抜け、さらに登っていくといよいよ頂上が見えてきました!手前には少し急な階段があります。気を付けながらラストスパート!

子どもたちは楽勝でしたが、大人はやや息切れしつつ境内に到着です。

落ち着いた境内と高台から見る私たちの住処

少し休憩…。頂上からの見晴らしも遠くまで見えてきれいです。手前に桜の木があるのでクリアではないですが、それでも景色を楽しむことができます。

桜の木は春になると山の一部が桃色に色づき、ふもとの私たちの住まいからも目を楽しませてくれます。

また、境内にはとても立派なスダジイと呼ばれる木のご神木があります。幹周4m超、樹高15mあるそうです。

大きな幹から多方に伸びる枝と、地面に張る力強い根が、生命力の強さを教えてくれているようでした。

呼吸も整ったところで、社殿でご参拝します。

お賽銭箱は中にあったので、格子戸から失礼しました。家族一同、健やかに過ごせた感謝のお礼。
「ありがとうございました、来年もどうぞよろしくお願いします。」

どことなく気分もスッキリして、境内をあとに下山。来た道を戻っていきます。

帰り道の風景もまた少し違った見え方です。きれいな景色に気を取られすぎないよう、慎重に降りていきます。

ところで、行きと帰りに鳥居から始まる階段を、娘と一緒に数えていました。なんと、ピッタリ100段でした。これには親子でびっくり!公式ではないので、みなさんも行ってみて100段あるかぜひ確認してみてください。

越野日枝神社(こしのひえじんじゃ)
住所:東京都八王子市越野750番地
アクセス:京王堀之内駅から「南大沢駅」行、「由木折返場」行のバスで「さんもり橋」下車後、徒歩約10分
南大沢駅から「京王堀之内駅」行、「聖蹟桜ヶ丘駅」行のバスで「さんもり橋」下車後、徒歩約10分
TEL:042-676-8050 (玉泉寺)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。