今回紹介するのは、南大沢駅から徒歩約15分の場所に位置する「Cafe Gallery BOJO(ボジョー)」。
駅から向かう道の途中には、八王子に古くから残る「谷戸の雑木林」が温存される清水入緑地が広がります。
緑あふれる気持ち良い道を散歩しながら行くのも、自転車で向かうのも爽快でしょう。
ゆっくりアートを楽しめる
Cafe Gallery BOJOは、セシル01というビリジアンブルーの外壁が特徴的なアパートの1階にあります。ベージュ色の壁が見えたらそこが入口。
店内は12席のカフェスペースと、その奥に12平米の落ち着いた貸しギャラリーがあり、広々としています。BGMは店内の雰囲気に合った海外のジャズ音楽が流れていました。
常設されていたのは、職人の手によってオリジナル作品から伝統技術で忠実に再現された、葛飾北斎の『富嶽三十六景』。なんと当時と同じ材料、技法で描かれているそうです。
丁寧な説明が書かれたボードがあり、北斎の絵に1つ1つに隠されたユーモアも解説されていました。アートに詳しくなくても、興味がわきます。
そのほかにも、浮世絵の制作工程が描かれたボードを発見!浮世絵というジャンルは聞いたことがあっても、具体的にどうやって描かれるのかは、知らなかったので勉強になりました。
「ふむふむ」と展示に夢中になって、見とれてしまいます。新しい知識を得られてなんだか、賢くなった気分です(笑)。浮世絵や絵ハガキなどは購入もできます。
ほかに展示されていたのは、地元の方の作品。どれもステキで見入っていると、お店の方が丁寧に解説してくださいました。なんて贅沢な時間なんでしょう♪
ステキな空間で、時間を忘れるくらいの居心地の良さがあります。
こだわりのフードとドリンク
カフェメニューにはパンを使ったフードやスイーツがたくさんありました。迷いつつも、イングリッシュマフィンのチョコ(¥400)とアイスコーヒー(¥400)を注文。
ドリンクとフードをセットで注文すると100円引きになります。ギャラリーの中の贅沢なカフェですが、リーズナブルな価格がうれしいです。
こんがりと焼かれたイングリッシュマフィンはまだ温かく、サクサク食感とふわふわ食感の両方が楽しめます。チョコソースが染み込んでリッチな味わい!思わず顔がほころびます。
上にのった冷たいバニラアイスが徐々に溶けていって、時間とともに変化する食感や味もなんだか不思議。
テンションが上がったのは、浮世絵を使った手作りのコースターです。ギャラリーを併設するカフェならではの特別感がありますね。
アイスコーヒーは飲みやすく、思わずゴクゴク飲んでしまうほど。喉が渇いていたのもあり、あっという間に飲み干しました。
後から知ったのですが、こちらのコーヒーは注文を受けてから豆を挽き、一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れるサードウェーブと呼ばれるスタイル。ゆっくりと飲めばよかった……と少し後悔しました。
ちなみに紅茶も茶葉から淹れ、ゴールデンドロップといわれる最後の一滴まで抽出した、こだわりの一杯なんだそう。
一期一会の出会い
私が訪れたときは、地元の常連の方がカフェを楽しんでいました。話をうかがうと、このギャラリーで個展を開催したことがある方だと判明。
昔は写真家をされていて、今は銀粘土を使って作品を作っているそうです。作品をいくつか拝見したところ、その繊細さにびっくりしました。
制作過程のこと、人生のいろいろなことを聞かせていただきました。ここに来る常連の方々は、みなさん話に花を咲かせるそうです。
一期一会の出会いがあるのも地域のカフェならでは。
ぜひ、地域の方との交流や作品を楽しみに行ってみてくださいね。落ち着いた空間でアートを鑑賞しながら、おいしいコーヒーや紅茶、スイーツも楽しめますよ。
ドリンクはテイクアウトも可能なので、散歩やサイクリングの途中に立ち寄るのもおすすめです。
Cafe Gallery BOJO(ボジョー)
住所:東京都八王子市南大沢2-220-5-101
アクセス:京王相模原線「南大沢駅」から徒歩約15分
TEL:080-2121-4901
営業時間:10:30-16:00
定休日:火・水曜日