今回ご紹介するのは、八王子市大和田で長年愛され続けている内田米店です。
その名の通り、お米の専門店なのですが、なんと作りたてのおにぎりも味わえると聞き、さっそくお邪魔してきました。
お米屋さんでおにぎり?と思うかもしれませんが、これがおどろきのクオリティ。
レビューを調べると「コンビニとは別次元の味」「また食べたくなる」「全種類制覇したい」と高評価がずらり。訪問する前から、自然と期待が高まってしまいました。
お米屋さんが握るおにぎり

お店の外には「おにぎり」と書かれたのぼり旗。初めてでもすぐにわかる、ちょっとした目印です。
「おにぎり、ありますか?」と尋ねると、店主が優しく奥の厨房へ案内してくれました。

おにぎりは20種類以上!
梅やおかかといった定番から、焼肉キムチやウィンナー、えび天などユニークなものまで並んでいて、選ぶのに本当に迷ってしまいます。
しかも、ここでは作り置きは一切なし。注文が入ってから、厨房でひとつずつ丁寧に握ってくれるスタイルです。

保温ジャーから温かいご飯をよそい、手の感覚で塩加減を調整しながらふんわりと握る。そして、頭には具材がちょこんとのっていて、どこか懐かしくて、見た目もかわいい。
この日は、「鮭」「ツナマヨ」「高菜」の3つを選んでみました。
お米がおいしいおにぎり
まず、食べてすぐに驚くのは、お米の存在感です。

一粒一粒が潰れておらず、しっかり立っているのに、全体はふんわり。握り加減が絶妙で、「さすが、お米屋さんが握るおにぎりだ…!」と感動するほど。
お米を噛むほどに広がる甘みとうまみが、具材との相性をさらに引き立ててくれます。
海苔もまた特筆すべきポイント。厚みがありながらもしっとりとしていて、簡単に噛み切れる食べやすさ。手巻きの温かさがそのまま口の中に広がって、なんだかほっとしてしまいました。
そして、肝心の具材も文句なし。どれも味が濃すぎず、でもしっかりとご飯と一緒に楽しめる絶妙な味付け。
「主役はあくまでご飯。でも、具材がその引き立て役として完璧に機能している」そんなバランスの良さが印象的でした。
お新香(たくあん)がついてくるのも、うれしい心配り。箸休めにぴったりで、ついつい「あともう1個」と手が伸びてしまいます。
米屋ならではの空間

内田米店は、京王八王子駅から徒歩15分ほどの場所にあります。大きな通りから一本入った住宅街に佇む、どこか懐かしい雰囲気のお店です。
お米屋さんというと、常連さんばかりで入りづらいイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、実際に訪れてみると、お店の方の対応はとても丁寧で親しみやすく、初めての人にも気軽に入れる雰囲気です。
店内には精米機や米袋が並び、どこか懐かしい雰囲気が心地よい空間を感じられます。
こういう「町の米屋さん」に足を運ぶ機会は少なくなってきましたが、改めて専門店のよさを感じました。
手ごろな価格で、お腹も心も満たされる

1個あたり110円〜180円程度。コンビニおにぎりとサイズは同じくらいで、炊きたて・握りたての温もりと、米のクオリティを考えれば圧倒的に満足感があります。
3個買ってもワンコインでお釣りがくるほど。
「ちょっとお昼に」「子どものおやつに」「疲れた日の夕ごはん代わりに」と、日常のあらゆるシーンで頼れる存在になりそうです。
しかも、冷めてもおいしいのがまたすごい。リピーターが多いのも納得です。
心も温まるおにぎり

今回訪問して感じたのは、「お米のおいしさを知り尽くしているからこそ実現する、究極にシンプルで、究極に贅沢なおにぎり」だということ。
派手さはないかもしれないけど、またお邪魔したいなと思えるお店でした。
ぜひ一度、内田米店のおにぎりを味わってみてください。人が握ったおにぎりは、心も温かくなりますよ。
内田米店
住所:東京都八王子市大和田町3丁目18−15 Beeハイム
アクセス:JR京王線「京王八王子」駅から徒歩約15分
TEL:042-642-0525
営業時間:8:30-18:00
定休日:日曜日