八王子市には、さまざまな分野で活躍されているアーティストがたくさんいらっしゃいます。
そんなアーティストのうちの5人が、八王子でアートグループ展を開催されたので、先日うかがってきました。
今回はその時の様子をご紹介させてください。
村内ファニチャーアクセスで開催!「ハチクリ アートグループ展」
「ハチオージ クリエーターズ」、略して「ハチクリ」は、八王子市にゆかりのあるアーティスト5人によるアートグループ展です。

※会場・作品・ご本人の許可をいただいたうえで、撮影・掲載させていただいています。
今回の場所は、八王子市左入町で営業されている村内ファニチャーアクセス八王子本店内にある、「サロン 樫の木」です。

村内ファニチャーアクセスは、八王子市内で長く営業している家具店です。

私も夫と結婚した際には、今回の八王子本店にてベッドやコタツを購入させていただきました。
コタツのヒーター部分が故障してしまったときに、連絡したらすぐに対応してくださったのをよく覚えています。あの時は大変お世話になりました!
そんな八王子本店に設けられている「サロン樫の木」は、「地域の文化・芸術活動の支援」を主旨とし、絵画や写真などの展示会場として会場使用料無料で提供されています。
(使用前に事前審査があります)

今回のハチクリも、こちらのサロン樫の木を利用して開催されました。

会場にはソファも設けられていて、周りの休憩スペースでは自動販売機の飲料を飲むことも可能でした。
ゆっくりと作品を鑑賞できてありがたかったです。
絵本作家を目指している「coyonac(こよなく)」さん
それでは、今回アート展に参加されていた作家さんたちを順番にご紹介させてください。
今回は参加されていた作家さん、5人全員がいらっしゃる日時を教えていただいて伺ったので、全員と直接お話させていただくことができました!
ありがとうございます!
まず、デジタルアートの製作をされている「coyonac(こよなく)」さん。
作家名は「creativeをこよなく愛する」ことが由来とのこと。
その作品は、虹やハート、四つ葉のクローバーといった幸運のお守りをモチーフに取り入れた、やさしい雰囲気のものばかり。

私が特に気に入ったのは、「くさっぱら ねころ日和」。

満開のお花に囲まれて気持ちよさそうにクマさんとリスさんが寝転んでいます。
見ているだけで幸せな気分になれました。
絵本に出てきそうな作品だなぁと思いながら見ていたところ、本当に絵本制作を目標に活動されているそうです。
会場では試作された絵本も見ることができるようになっていて、一緒に連れて行ったわが家の長男もじっくりと見入っていました。

ひまわりの絵が描かれた「ひまわる」は、初挑戦された油絵の作品だそう。
輪切りの木に描かれた、ご自身の肖像画代わりと教えてくださった作品、「own it!」の隣りに飾られていました。
油絵に絵本!新しいことにも果敢に挑戦されている、前向きな作家さんでした。
体調不良の中でも着実に前進!「春(はる)」さん
「春(はる)」さんは、木の温もりを感じられるウッドバーニング(焼き付け)や、色鉛筆画にて、オリジナルキャラクター「くまお」をモチーフにしたイラストを制作されています。

八王子にお住まいですが、普段は作品をたくさんの方に知ってもらうため、青森・大阪・名古屋など、日本各地を巡っているのだそう。八王子での展示はカフェでの個展に続いて2度目とのことでした。

以前は外出もままならないほどの体調不良に襲われてしまい、当時のお仕事も退職せざるを得なかったそうです。
ですが療養中にInstagramのフォロワーさんから絵を仕事にすることを勧められ、そこからたくさんの方々の力も借りつつ、今も制作を続けられているそうです。
メルヘンでとてもかわいいイラストの数々とは裏腹に、とてもガッツのある作家さんです。

今後は体調には気をつけつつ、困っている作家さんをご自身が手助けできるようなことにも力を入れていきたいと、準備されているそうです。
今後どんな風に活動されていくのか、とても楽しみな作家さんでした。
マニキュアで描く、リアルで迫力ある動物たち「ななめ」さん
ペットの似顔絵やさんをされている「ななめ」さんは、なんとマニキュアを使って描かれています!

このリアルで迫ってくるような迫力のある動物たちがマニキュアで描かれているなんてビックリです!
道具も一般的な筆ではなく、基本的には編み物用のかぎ針、広範囲の場合は注射器を使う等されているそうです。またまたビックリ!
かぎ針も、注射器も、絵を描く道具になるなんて、私には1ミリもない発想です。
でもこのオリジナルな手法を使われているからこそ、イグアナの爬虫類らしい光沢感も、右上のキジトラのネコちゃんの躍動感も表現できるのでしょうね。

もともとは、ちぎり絵に挑まれたそうなのですが、手が痛くなってしまって断念。その後マニキュアを使用した表現方法を試行錯誤の末に完成させたそうです。

「誰かにとっての特別な宝物となるような1枚を作っていきたい」と語られていた、ななめさん。
常に同じクオリティを保って作品を作り続ける方法を模索するなど、工夫を考え続けているななめさんなら、それはすでに十分に達成できている気がしました。
繊細で幻想的なミクストメディア「Yumi + Art(ユミ プラス アート」さん
Yumi + Art(ユミ プラス アート)さんはデジタルアートクリエイターです。
普段は画業と並行して、学校ボランティアや緑地整備といった地域ボランティアにも積極的に参加されているそうです。
そういった活動が絵にもあらわれているのか、オリジナルキャラクターは小さな女の子「ヘイニ」ちゃん。ヘイニちゃんが旅する様子を描いた作品の数々は、どれも優しくて繊細な作品ばかりです。

そんなYumi + Artさんの作品は、「ミクストメディア」のものも多く展示されていました。

ミクストメディアとは、異なる素材や技法を組み合わせて制作する現代美術の手法だそう。私は今回初めて知りました!
Yumi + Artさんの作品の場合は、デジタルアートを描き、それを板や布などに印刷。そこへラメやシェルパーツなどを施し、ニスで仕上げるといった加工をされています。
きっかけはデジタルアートを印刷したところ、色味や光をもう少し足したいと感じたこと。その結果、シェルを使用するといった工夫をされ、ミクストメディア作品を制作されるようになったそうです。
例えば、今回Yumi + Artさんオススメの「月がきれいですね〜春告草とメジロたち〜」では、月部分にシェルが、夜空部分にもホログラムが配され、幻想的な夜空を表現しています。

私が気になった作品、「Snow Moon」もミクストメディア作品のひとつです。

2月の満月を海外では「Snow Moon」と呼ぶ地域もあるのですが、そのSnow Moonが印象的な作品です。
月にはシェルが、夜空にはホログラムが配され、冬の透明で静かな星空が表現され、その月明かりの中でヘイニちゃんが楽しそうに遊んでいます。

コチラの風景は、八王子市南大沢にある小山内裏公園内の池がモチーフになっているそうで、八王子に住む作家だからこそ描けた作品と言えます。
企業コラボ多数!学生アーティスト「Saori(さおり)」さんのモノクロアート
5人目の作家さんは、学生アーティストの「Saori(さおり)」さんです。

SaoriさんとはInstagramを通して日頃からよくお話させていただいているのですが、実際にお会いしたのはこの時が初めてでした。
Instagramでの様子同様、リアルでもかわいらしい印象のSaoriさんですが、自閉スペクトラム症の二次障がいで幻覚などの精神症状があらわれることがあるそう。その幻覚で見ている『私にしか見えない世界』を、びっくりするほど緻密なペン画で表現されているのがSaoriさんの作品です。
「精神症状はSaoriを苦しめるものでもありますが、作品に昇華することで本人も落ち着き、見てくれた人にも癒やしを与えられることができるようで、母としては不思議ですが、なんだか救われるような思いです。」と、Saoriさんのお母様が話してくださいました。
そんなSaoriさんの作品にはファンも多く、企業とコラボされている作品も多数あります。
例えば、2026年3月7日に日本テレビ『オー!マイゴッド!私だけの神様教えます』内でも紹介された、八王子クラフトリキュールのアートラベル。

リキュールの印象を決める、ステキなラベルになっていて、この瓶が自宅やお店に並んでいるだけで、一気にかっこよくなりそうです!
私も八王子まつりでこちらを使用したカクテルを飲んだことがあり、カンパリみたいでとてもおいしかったです。簡単なレシピも教えていただいたので、ゲットできたら試してみたいと思います。
少し前からは、八王子発のアパレルブランド「Riar’s design(ライアーズ デザイン)」とコラボしたアパレル展開も始まり、会場にはコラボしたTシャツが展示されていました。

SaoriさんのInstagramアカウントを見ていると、Saoriさんをはじめ、たくさんの方がステキに着こなされています。私もいつか着てみたいです!
直近では、手ぬぐいも制作されました。

こちらの手ぬぐいは「桑都てぬぐい」といい、八王子の伝統「桑都」をテーマに職人が手染めで制作されています。
私はSaoriさんの作品の中で特に月の作品が好きなので、月が描かれているこの手ぬぐいも狙っています!
こうした企業コラボは、Saoriさんが過去に入院中に通学していた院内学級がきっかけ。
院内学級の校長先生が岡山県内の教育関係の方にSaoriさんの作品の素晴らしさを伝えてくださったのだそう。その教育関係の方がさらに岡山のデザイン会社に繋げてくださり、ハンカチが制作されたことが最初だったとのこと。
アート展で展示されていた蝶をモチーフにした絵も、岡山の会社がきっかけとなり、兵庫県芦屋のカフェから依頼が来たことが始まりだったそうです。

八王子から蝶のように羽ばたいて、岡山を経由、また八王子に里帰り。そんな風に思える大きく巡り巡った、こ゚縁のめぐり合わせ。とてもステキですね。
今回は5人の作家さんの作品に触れ、直接お話もたくさん聞くことができ、たくさんの刺激をいただきました!ありがとうございました!
みなさんもサロン樫の木での展示や、5人の作家さんたちのご活躍に、ぜひ注目してみてくださいね!
ハチクリ アートグループ展
住所:東京都八王子市左入町787 村内ファニチャーアクセス内 サロン樫の木
アクセス:JR横浜線・中央線・八高線「八王子駅」北口から無料バスあり
TEL:042-691-1211(村内ファニチャーアクセス 代表)
開催日:2026年3月19日から3月29日まで
開催時間:10:30-17:00(最終日16:00まで)
定休日:水曜日
駐車場:あり
入場料:無料





















