水場に集まる野鳥や動物を待ったり、いろいろな動物の足跡や季節の花を探したり、沢の流れる音を聞きながら歩いたり。
そんな体験は、「さあ、おでかけしよう!」と少し気合いを入れて足を伸ばさないと、できないような気がしませんか?
でも実は、最初に挙げた自然体験。
八王子市内の、ある“公園“で出来てしまうんです。
何を探して歩く?雑木林ホールには、散策のヒントがいっぱい
園内に雑木林が広がる「小宮公園」は小高い丘にあって、坂を登って向かいます。
子どもが赤ちゃんのうちは行きづらかった、この公園。
息子も成長してきた今、そろそろ親子で遊びに行ってみようかなと思い、まずは1人で下見に行ってきました。
最寄りのバス停からバスに乗り、「八王子市郵便局」バス停で下車。
公園の入り口まで歩きます。
バス停から公園入り口までは、急な上り坂を経由するため、可能であれば車で向かった方がラクそうです。
「小宮公園」は、とにかく広く、入口も複数あります。
今回は南側の正面入り口から入り、サービスセンターに寄って情報収集から始めることにしました。
こちらのギャラリーのような建物が、「小宮公園サービスセンター」と、併設する「雑木林ホール」。
建物の前に園内マップが置かれていました。
初めての方は、ぜひ園内マップを片手に歩かれるといいと思います。
「雑木林ホール」に入ってみると、公園内の自然の紹介の他、周辺地域の観光・イベント情報も案内されていました。
そして、園内の動物や植物の情報など、散策のヒントがたくさん。
動物たちの足跡を探しながら歩いてみるのも、想像が膨らんで面白そうです。
私が訪れた期間は、“秋はなウィーク”という、見頃の花を探して歩くイベントも開催されていました。
何を目的にして歩くかで、全く異なる体験ができそうです。
鳥や動物に会えるかな?双眼鏡をのぞいて待ってみよう
「雑木林ホール」には、とても魅力的なコーナーがありました。
こちらはホールの1番奥、室内から野鳥や動物が観察できるコーナーです。
なんと窓の正面に、野鳥や動物がやってくる“水飲み場”があるそう。
スタッフの方に声をかければ、双眼鏡を借りることができます。
子どもがもう少し大きくなったら、一緒にガッツリ観察してみたいです。
(何か来るかな〜)
とワクワクする時間も楽しそうですね。
木漏れ日と水音の中を歩く ゆるやかな木道のコースで森林浴
さて、少し公園内を散策してみることに。
どの道を歩こうかな。
ん?「小宮公園ウォーキングコース」の案内板を発見。
青い線がゆるやかなコースで、赤い線がアップダウンのあるコースだそう。
体力に自信がない私は、迷わず青いコースに決定しました…。
しかし実はこの後、若干迷いまして(苦笑)。
迷ってみて分かったのが、意外と傾斜のある道も多く、まさに自然の真っ只中。
コースによっては、それなりの運動量になるのでしょう。
途中、しっかりウォーキング装備をした方を何度か見かけました。
迷った末に、ゆったり散策できる、ゆるやかなコースに無事到着。
整備された木道が続いています。
木漏れ日が揺れていて、夏も気持ちよさそう。
こちらのコースは、小さい子どもを連れていても、一緒に自然を楽しめると思います。
歩いていると、コポコポチョロチョロと水の流れる音が、ほとんど絶えず聞こえてきます。
木道から見下ろす形で確認できる、沢の流れ。
実は「小宮公園」は東京の名湧水57選のひとつに選ばれている湧水地。
公園内に水源があります。
水源から湧き出た水が沢になって、木道に沿うように流れているため、水音と一緒に歩いている感覚になるのです。
合体遊具がある広場も!原っぱや花壇など、園内には魅力的なエリアが
この日は、ゆるやかな散策ルートをぐるりと歩いて、帰途に着きました。
自然を、体全体で感じた時間。
ルートによっては、我が家も親子で自然を満喫できそうです。
「雑木林ホール」と一部の散策コースを中心に回ってみましたが、「小宮公園」には、子どもが遊べる遊具の広場や、原っぱ、花壇のある散策コースなど、まだまだスポットが盛りだくさん。
チラッとのぞいてみた遊具の広場には、合体遊具や、ちょっとしたアスレチックもありました。
散策よりこっちの方が好きな子どももいるかな(笑)。
自然がそのまま公園になった、「小宮公園」。
春夏秋冬、楽しみ方が無限です。
ぜひ、リアルな自然に触れに行ってみてください。
小宮公園
住所:東京都八王子市大谷町、暁町2丁目
アクセス: 京王線 京王八王子駅・ JR中央線・川越線・八高線・横浜線・相模線 八王子駅北口から、西東京バス ひよどり山トンネル経由の各バス、バイパス経由宇津木台行き、八王子郵便局経由中野団地行きバスで、「八王子郵便局」下車、徒歩約10分
TEL:042-623-1615(小宮公園サービスセンター)