地域を見守る不死身の樹木! 南大沢駅の「南大沢八幡神社」

神社にお参りに行きたいなと思っても、家から遠い場所にあるとなかなか億劫になってしまいますよね。

今回ご紹介する南大沢八幡神社は、南大沢駅から徒歩約5分ほどとアクセス抜群で、気軽にお参りができる八幡神社です。

大火災を乗り越え、今なお御神木として地域を見守る「不死身の樹木」もあるとのことで、さっそく取材してきました!

道路沿いにもかかわらず、静かな雰囲気が魅力的

名前にある「八幡神社」は、「八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)」を祀る、日本一数が多い神社です。お家の周りによく“八幡”とつく神社が多いなと感じていたので、数が日本一なのもうなづけます。

また、八幡神は第15代天皇の応神天皇の化身とも考えられており、地元を見守る神様という側面と、天皇の御神霊が結びついた特別な性格を持ち合わせている神社でもあるんですよ。

そんな南大沢八幡神社がある場所は、下り坂のカーブを越えた先。駅のすぐ近くにありながら、落ち着いた静かな雰囲気がステキな神社です。
アウトレットが近くにあるので、お買い物ついでに寄るのもおすすめです。

駅から歩いて行くと、南大沢八幡神社の石碑と赤い鳥居が目に入ります。赤門をくぐって階段を上がると境内に到着。階段や境内はきれいに舗装されているので、歩きやすく感じました。
お子様やペットと一緒にお散歩しても、転びにくいので安心ですね。

手水舎の横にはタオルが掛けてあり気遣いが垣間見られます

階段を上ってすぐ左側には手水舎があり、手の清めができます。最近はコロナウイルスの影響で水が流れなくなった場所も多く見かけますが、ここでは水が流れていてうれしくなりました。横にはタオルも置いてあり、気遣いを感じます。

手を清めたら、赤色がきれいな本堂で参拝

手のお清めが終わったら、さっそく参拝していきます。本堂も赤く塗られており、とてもきれいで厳かな雰囲気です。

神社によく鎮座している狛犬ですが、表情が微妙に違うのがわかりますか?これは、「阿吽(あうん)」を表し、邪気を払って神前を保護しているんだそうです。
南大沢八幡神社でも、2体の狛犬がしっかり神様を守っていました。

手を合わせてお参りを終えた後、境内を散策していると、御朱印を無人で販売していることに気が付きました。

御朱印は一般的に社務所で受け取れますが、南大沢八幡神社は神主さんが常駐していないため、このような形で販売しているそうです。神主さんがいないと御朱印が受け取れない神社は多いので、このシステムはうれしいですね。
通常のものと、鳥居が映った写真入りのものがあるので、興味がある方はじっくり見てみてください。

道路に面した鳥居の前には、子どもの成長を願うお地蔵様がいらっしゃいます。大きなお地蔵さんのまわりに小さなお地蔵さんがたくさんいて、なんだかかわいらしいなと思いました。

大火災を乗り越えた“不死身のアカガシ”

手水舎の道を挟んだところには、市指定天然記念物にもなっている「南大沢のオオツクバネガシ」があります。

この木は、今から144年前の明治13年の火災で一度枯死したと思われていました。しかし、しばらくすると再生し、また育ったために地元では「不死身のアカガシ」と呼ばれるようになったそうです。

中は空洞になっているようですが、地元の方たちに大切に管理されています。冬に見に行きましたが緑色の葉っぱがしっかりと付いていて、とっても太い幹が印象的でした。訪れた際は、ぜひじっくりと見てみてくださいね。

お正月頃にはお焚き上げや、お守りの販売もおこなっており地元の方でにぎわうようです。お近くの方は、ぜひ気軽にお参りに足を運んでみてください。

南大沢八幡神社
住所:東京都八王子市南大沢1丁目262
アクセス:京王相模原線「南大沢駅」より徒歩約5分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。