八王子の寺カフェで楽しむ手作り甘味「信松院カフェ 金照庵」

お寺や神社直営のカフェや、境内にあるカフェが、数年前からジワジワと増えているそう。
参拝のついでに、日常とは少し違う場所でお茶をするのも楽しそうです。

実は八王子の台町にある「信松院」にも、お寺に併設するカフェがあるんです。
今回訪れたのは、「信松院カフェ 金照庵」。

「信松院カフェ 金照庵」は、自宅と義実家の間にあり、前を通るたびに気になっていたカフェでした。
ある日、Instagramを見ていると、かき氷がメニューに登場したのを発見。
気になって、行ってみることにしました。

レトロモダンな空間で、物語のあるメニューを

ドアを開けると、夏の日差しが照りつける外の世界から一変。
橙色のランプが置かれたレトロモダンな空間に、静かにオルゴールの音楽が流れています。

入り口で検温と消毒をしっかり行い、

窓辺の席に案内していただきました。
窓からは、信松院のお庭が一望できます。

テーブルの上の小さなお花もなごみます。

一人用のカウンター席も、とっても落ち着く雰囲気です。

フォントがかわいい、手書き風のメニューをパラリ。

ドリンクメニューや甘味の種類が豊富です。
「あんあんあんみつ」や「松姫さまぜんざい」など、ユニークなメニューが気になります。

メニューを見ながら迷いましたが、今回は「松姫さまスペシャルかき氷」を注文しました。

ちなみに「松姫さま」とは、「信松院」を開いた尼僧。
武田信玄の四女で、元々は織田信長の嫡子と婚約を交わしていました。

しかし、武田信玄と織田信長の間に亀裂が入り、婚約が破棄されると、松姫さまは現在の八王子へと移り住み、尼僧となって庵を結びました。
それが、「信松院」です。

ちなみに、八王子で栄えた織物産業は、松姫さまが里の人々に織物の技を教えたところから始まっているそう。

ダブルのアイスにあんこにフルーツ!スペシャルなかき氷

ゆったり流れるオルゴールの音色を聴きながら、ぼーっとお寺の景色を眺めているうちに、かき氷がやってきました。

ひんやりシャリシャリの氷の山の頂上には、抹茶アイスとバニラアイス。
さすがスペシャル。
ダブルのアイスは特別感があります。

たっぷり乗せられたあんこと、トローッと氷の山肌を流れる苺のコンフォートがおいしそう。

くるりと後ろを向かせると、大きな黄桃が2つドドン。

スプーンを手に取り、頂上のアイスをひと口。
冷たくて甘くて幸せ。

苺のコンフォートは、みずみずしく、しっかり果実感があります。
北海道産の小豆を使用しているあんこは、優しい甘さ。

ザックザックと氷を崩していくと、なんと中にバナナが。
かき氷なのにフルーツも満載なところがうれしいです。

最後の方は器の中で、あんこ、抹茶ソース、練乳と氷が一緒になり、シャリシャリゴクゴク。
和の夏を存分に楽しませていただきました。

次は食べたい!カレーのたまらない香り

実は食べている間に、おいしそうな匂いがキッチンからただよってきていました。
メニューを見直すと、あーこれだろうな。

カレーの種類がいっぱい!
完全にお腹が空く匂い。
甘味目当てで来ましたが、カレーを食べないと損なのでは?と思うくらい、魅力的な香りです。

しかし、この日は予定があったため、友人へのお土産用に「あんあんあんみつ」のテイクアウトだけをして、帰ることに。

テイクアウトの品を待っている間に、温かいお茶を出していただきました。
ひんやり冷えた体が、ほうっと緩みます。

すっかり気持ちも体もくつろいで、あんみつを受け取り、お会計をしてお店を後にしました。

抹茶あん入りのあんみつは、お土産にぴったり

さて、お土産に買ったあんみつ。
友人に渡す前に写真だけ撮らせてもらいました。

つぶあんと、めずらしく抹茶のあんこが入っているそうです。

ちなみにその後、当日中に「上品な味ですごくおいしかった!」と友人から連絡がきました。
こちらのあんみつは通年提供しているようなので、私は次はあんみつとカレーをいただきたいと思います。

「信松院」は春は河津桜もきれいに咲きます。
もし座席が空いていれば、窓際に座って景色と料理を楽しんでみてください。

信松院カフェ 金照庵
住所:東京都八王子市台町3-18-28
アクセス:JR中央線 西八王子駅 徒歩約13分
TEL:042-622-6978
営業時間:11:00〜16:30 ※時期により変更あり
定休日:水曜日、第3日曜日 ※寺の公務で変更が入る場合あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。