八王子市内に、湧き水がわく場所があるのを、ご存じでしょうか?
澄んだ水の流れを目にしながら、コポコポという水音を聴くと、
それだけで心が癒されますよね。
八王子市子安町にある「六本杉公園(ろっぽんすぎこうえん)」。
実は、東京の名湧水57選、八王子八十八景に選ばれている公園なんです。
梅雨時にはきれいな紫陽花の花が咲くという、「六本杉公園」。
先月、ふらっと立ち寄ってみました。
トポトポ…と水音が涼しい 澄んだ湧き水が流れ込む池
公園の主役は、この大きな池。
池の周りをぐるりと歩道が囲んでいて、散策できるようになっています。
公園の奥に湧き水の水源があるようなので、歩いて向かってみました。
ちょうど、公園の入り口から池をはさんで反対側。
看板を発見。
この湧水のまわりは、「泉の森」と呼ばれてきたそうです。
そしてなんと、こちらの池には今も、毎分約120リットルの湧水が流れ込んでいるそう。
へえ~!
都内でそれだけの量の湧水が出ていることに、びっくりです。
少し歩き進めると、ありました。
フェンスの向こう側から、池にむかって水が流れてきています。
小さな川のようになっている、澄んだ水の流れ。
歩道にかかった橋の下を通って、池へ向かいます。
トポトポトポ…という水音。
聞くだけで、涼しくなってくる気がします。
池をぐるりと一周する途中。
女の子とおじいちゃんが水の中をのぞき込んでいました。
ランニング途中らしいトレーニングウェアの男性が、池の周りの木の柵にもたれて涼んでいる姿もありました。
ひと息つくのに最適な場所なんですよね。
階段を上ると広がる 緑色の景色と水面に映る木々
実は「六本杉公園」には、先ほどの池の周囲をまわる歩道とは別に、池を上から眺められる散策路と、子どもたちが遊べる遊具の広場、グラウンドもあるのです。
順番に紹介していきたいと思います。
先ほどの池の脇には、なだらかに上る階段があります。
ゆっくりと進んで突き当りを曲がり、少しだけ急になった階段を上って、
上から見た景色が、こちら。
見えたのは、緑に囲まれた池の全体像。
水面に映りこむ木の影がきれいです。
池の反対側にも、来た道と同じような階段が設置されています。
保育園の外遊びや、親子あそびに人気のゾーンも
そして、「六本杉公園」には、池に隣接して遊具の広場があります。
動物さんパラダイスな合体遊具や、
ブランコ、
砂場、
ちょっとした木陰がありがたい藤棚も。
この日は朝の9時台に訪れましたが、もう少し遅い時間になると、
近隣の保育園の子どもたちがこぞって遊ぶ姿がよく見られます。
地面が芝生なのも、子どもが転んだ時の安心感があってポイントが高いですね。
遊具の広場と池をはさんだ反対側は、グラウンドになっています。
子どもたちが思い切り走り回れそう。
ちなみに、咲いているかなと思った紫陽花はピークを過ぎてしまっているようでしたが、園内では少し残った紫陽花や、
コロンと転がるビワの実に出会うことができました。
「六本杉公園」にはスロープを使って入ることができるので、
ベビーカーや車いすでも、園内の光景を楽しみに来ることができそうです。
澄んだ湧き水が涼しさを感じさせてくれる、住宅街の小さなオアシス。
ちょっとした気分転換に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
六本杉公園
住所:東京都八王子市子安町2-22
アクセス: JR中央線・川越線・八高線・横浜線・相模線 八王子駅 から「めじろ台行」バスで「とちのき坂」バス停下車、徒歩約5分