11月は酉の市でにぎわう!八王子市横山町にある「市守大鳥神社 (いちもりおおとりじんじゃ)」

今回紹介するのは、活気あふれる八王子市横山町にある「市守大鳥神社 (いちもりおおとりじんじゃ)」です。

八王子駅からは、徒歩で8分ほど。

京王八王子駅から徒歩6分でたどり着くことができます。

甲州街道と桑並木通りの2つの大通りのすぐそばにある神社です。

名前が二つある神社?!その歴史とご利益とは?

実はこの神社、市守大鳥神社という1つの神社ではありません。

鳥居をみると書かれているように市守神社と大鳥神社という2つの神社が、同じ境内にあります。

市守神社は、古くは「市守稲荷」「市神社」「出世稲荷」とも呼ばれ、商売繁盛・縁結び・交通安全などの市場の神様だそうです。

創建は、1590年(天正18年)にされました。

鳥居の横には、市指定史跡として、八王子市教育委員会が設置した看板が置かれています。

豊臣秀吉の小田原討伐において八王子城は落城し、当地を所領としていた小田原北条氏(後北条氏・相模北条氏とも呼ばれている)が滅亡しました。

その後旧城下町の住人は、甲州街道の八王子宿に集められることになりました。

八王子宿では市が開かれ、その市場を見守る神様として倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀りました。

食物を司る神様として五穀豊穣、商売繁盛や産業興隆などのご利益があり、市場の神様として今日まで親しまれています。

それが市守神社の、創建することになった由来です。

一方の大鳥神社は、開運出世・商売繁盛・厄除け・殖産及び武勇の守護神なんだそうです。

江戸時代中期に、『日本書紀』や『古語拾遺』に登場する天日鷲命(あめのひわしのかみ)が配祀(はいし)されました。

天日鷲命は、お酉様として知られていて、豊漁、商工業繁栄、開運、開拓、殖産の守護神として信仰されています。

「日本書紀」「古語拾遺」に登場する授福開運の神として、八王子の人々を見守っています。

鳥居の横には、この2つの神社の由来が詳しく記された看板がありますので、ぜひ読んでみてください!

八王子の歴史、成り立ちなどが分かると、参拝も楽しくなります。

歴史が好きな方にもたまりませんね。

いつもは静かな境内

境内に入ってみると 周辺のビル街とは異なり、開けた空間がありました。

境内の中は、とても静かです。

取材に訪れた時も、参拝される方はほぼいらっしゃいませんでした。

看板に書かれた連絡先に問い合わせをすれば、宮詣(=お宮参り)・厄除け・七五三といった祈祷・行事にも対応してくださるそうです。

冬に訪れたのですが、数本のけやきがありました。

秋だと紅葉が綺麗なんだろうな…と感じさせられました。

参拝に行くと、本殿はしまっていましたが、熊手の納所が設置されていました。

11月に行われる酉の市

そして天日鷲命は、お酉様。

つまり酉の市が催される神社です。

看板にも「今年の酉の市」と書かれた案内板がありました。

取材した2023年は、一の酉(11月5日)・二の酉(11月17日)・三の酉(11月29日)の合計3回開催されました。

開催された様子をネット上で見ることができたのですが、大きな提灯で照らされ、境内は熊手だけではなく、屋台もびっしりと隙間なく並んでいました。

お客さんも、通常の様子からは想像できないくらいの人だかり。

活気のある風景が広がっていました。

11月の暦で「酉」に当たる日に開催されるので(その年によって、2回開催もあり。)ぜひチェックしてみてくださいね!

市守大鳥神社(いちもりおおとりじんじゃ)
住所:東京都八王子市横山町25-3
アクセス:京王線「京王八王子駅」より徒歩6分
JR中央線・横浜線・八高線 八王子駅より徒歩8分
電話番号:0426-23-0720(八幡神社・八雲神社社務所)
駐車場:無

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。