コロナ渦、できるだけ人のいない公園はないかと調べていました。
そんな中、知人から「それなら良いところがある!」と聞きつけて、七生丘陵という場所に行ってきました。
七生丘陵は、八王子と日野の境界に位置する自然公園。丘陵内には多摩の原生林と整備された散策コースが広がります。アクセスは平山城址公園駅もしくは南平駅から徒歩により可能です。
今回は南平駅からアクセスしました。七生丘陵に辿り着くまでには、徒歩30分ほどで、やや長い道のりですが、途中には見どころがあります。
例えば、多摩テックの廃墟。
メモリアルガーデンという美しい墓地を見晴らす高台。
また、南平周辺ののどかな街並みも素敵で、楽しい散策路でした。
噂通り、休日でも来園者は非常に少ない
土曜日の正午頃に訪れました。
噂の通り、休日にも関わらず、人がとても少なく、2時間ほどの散策で数組の人にしか出会いませんでした。
七生丘陵に隣接している平山城址公園は観光スポットとしてにぎわっています。
ところが七生丘陵は、ややアクセスしにくい場所にあるせいか、あまり知られていません。
驚くことに、google mapにさえ掲載されていませんでした!
散策路はスニーカーでも歩けるほど整備されています!
そんな穴場スポットですが、丘陵内はとても整備されています。
丘陵という地形上、やはり道の勾配が激しいのですが、コンクリートや木で作られた階段で上り下りができるようになっています。
そのためスニーカーなどの軽装でも無理なく歩くことができました。
また途中にはウッドデッキやベンチが設置されているので、休みながら自分のペースで歩けます。
公園内は高い木々が生い茂り、日光が程よく遮断されています。
そのため外界よりも涼しく、木々の隙間から漏れる、木漏れ日が涼しげに輝きます。
そして、ひとけのない静かな園内には、小川のせせらぎや、ホトトギスのさえずり、葉の揺れる音色が美しく響きわたります。
八王子と日野の住宅街の中に、こんな美しい原生林が残されていたとは感動でした。
「人里から少し離れたいな」、なんて思った時には、ここを候補地の1つに入れたいと思いました。
丘陵特有の珍しい植物を見つけました
また園内の至るところには、都市部では見かけない植物が咲いていました。
その中でも、淡紫色の小さな花びらを円柱状にまとった植物が可愛らしく、思わず写真に撮りました。
後で調べてみると、これはジュウニヒトエというお花だと分かりました。
ジュウニヒトエは、4月から5月が見頃。
花の咲く様子が官中の女官たちが十二単を着る様子に似ていることが名前の由来なのだとか。また、ジュウニヒトエは春の季語でもあるそうです。
思い掛けず、雑学が1つ増えました。
展望台からは八王子の山々を見晴らせます
1時間ほどの散策を経て、展望台に到着しました。
展望台からは高尾山や陣馬山、景信山など八王子の山々を見晴らすことができます。
展望台もまた清潔で広々としています。
また、ベンチもあるためここでご飯を食べてゆっくり過ごすのも、気持ちが良さそうだと思いました。
今回丘陵をぐるっと散策してみて、所要時間はかなりゆっくり散策しても2時間ほどでした。丘陵なのでアップダウンはありましたが、道が整備されているため非常に歩きやすいお散歩コースでした。
七生丘陵は前述の通り平山城址公園と隣接しているため、体力がある方はそちらも一緒に散策してはいかがでしょうか。
ともあれ、丘陵内は暑い時期でもひんやりしていて、ひとけが非常に少ないです。
そのため、暑さや紫外線を避けて散歩をしたい方や、人が少ない場所を好む方にとって、七生丘陵はきっと憩いの場になるでしょう。
七生丘陵
住所 東京都八王子市堀之内平山通り付近
交通 京王線平山城址公園駅から徒歩20分、南平駅から徒歩30分程
問い合わせ先 日野市長公室広報担当 TEL 042-585-1111