お店の前にフワちゃんの銅像が置かれている駄菓子屋さんがあるとのことで、さっそく行ってみることにしました!
以前は別の場所で酒屋さんをやっていたようで、現在でもお店の一角ではお酒を販売しているという一風変わった駄菓子屋さんです。奥さんの人柄も良く、子どもたちからも愛されている駄菓子屋さんをご紹介いたします。
住宅街にひっそりたたずむ駄菓子屋さん
京王高尾線の狭間駅から徒歩8分ほど。住宅街の中にあるお店です。お店はご自宅の駐車場の奥にありますので、「駄菓子」とかかれたのぼりを目印に向かいましょう。
手作り感のある看板も味があり、どこか懐かしい感じがします。今どき瓶のコーラを売っているお店も珍しいですよね。
お店の前にはフワちゃんの銅像が!
駐車場横を抜け、奥へ進むと「奈良酒店」「ならさんち」の2つの看板がありました。そして、お店の前にはなんとフワちゃんの銅像が。
実は、あの有名な「フワちゃん」とも繋がりが深いお店らしいです。2024年3月2日にはフジテレビ「チャンハウス」という番組の中で、フワちゃんの思い出のお店として「ならさんち」が取り上げられました。
奥さんも、当時のフワちゃんについて、小学生の頃に弟さんを連れて来店されていたことを覚えていたそう。
番組からフワちゃんの銅像を置かせていただけないかとご依頼があったそうで、そのご縁でフワちゃんの銅像がお店に置かれたとの話でした。
今では全国各地からお客様が足を運んでくれるそうで、「フワちゃん様様です(笑)」と奥さんがお話してくださいました。
看板犬のリンちゃん
人懐っこい柴犬のリンちゃんもお出迎えしてくれます。
50年以上続く酒屋さんから駄菓子屋さんへ
実は、ならさんちは元々50年以上地元で愛され続けた酒屋さん(奈良酒店)でした。しかし、2021年3月に一度閉店。そして、2021年6月にこの場所に移転し、ご自宅にて営業を再開されました。
現在は「ならさんち」という店名で、駄菓子をメインにお酒はお店の一角で販売し営業を続けています。現在でも、日本酒、焼酎、ワインなどが販売されています。
ちなみに、酒屋さんを始めた背景としては、旦那さんが山梨で有名な「笹一酒造」で働いていた経歴があったため、その知識を生かせる酒屋を始めたそうです。
しかし、オープンして間もなく、近所にディスカウントストアができるかもしれないという話を耳にして不安になったり、また、酒屋さんとあって、仕事帰りのサラリーマンなど夜の来店に偏ってしまっていることにも悩みを抱えていました。このままではお店に影響が出てしまうと考えた奥さん。そんな時、娘さんたちが購入してきた「駄菓子」に「ピン!」とひらめいたのです。
お菓子の問屋さんとも関わりがあったため、「駄菓子を置いたら、日中もお客さんが足を運んでいいのではないか?」そう考えたと言います。
結果的に、奥さんのアイデアは大正解。
近くには子どもたちに人気の交通公園もあったため、日中に子連れのお客様の来店が増えたそうです。
駄菓子が並ぶ店内
そのような背景を経て現在もカタチを変えて残り続ける「ならさんち」ですが、実は大人の方の来店も多いようです。駄菓子は大人にとっても懐かしくて見ているだけで楽しくなりますよね。
奥さんによると、店内に並べる駄菓子を選ぶのがワクワクするそう。店内の棚にはたくさんの駄菓子が並んでいます。最近の子どもたちには、ゼリーのお菓子やくじのついたお菓子が人気だそうです。
私もくじつきのお菓子とゼリー系のお菓子を購入。くじの中には、最高100円がもらえるスクラッチなどもありました。
わたしが子どもの頃にはなかった種類のお菓子がたくさん並び、見ているだけでワクワク。くじの開封も楽しみです。
カルメ焼きを食べてみた
奥さんのお気に入りのお菓子は、カルメ焼き。わたしは、カルメ焼きというお菓子を初めて知りましたが、昔は屋台で食べられるお菓子だったといいます。家庭でも簡単に作れると教えてくださいました。
1ついただいてみましたが、素朴な甘さと、カラメルのような香ばしさが口に広がり、奥さんがお好きだとおっしゃるのも納得でした。
ならさんちは、毎年、八王子でおこなわれるイチョウ祭りにも参加されています。イチョウ祭りはコロナで延期が続いていましたが、昨年復活し、イベントに合わせて甘酒を販売したそうです。
想定していた以上にお客さんの来店が多く、甘酒はすぐに完売してしまったとのことです。来年の出店も目指しているそうなので、イチョウ祭りに行かれる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ならさんち
住所:東京都八王子市東浅川町746-6
アクセス:京王高尾線「狭間駅」から徒歩約8分
電話番号:042-661-4061
営業時間:10:00-19:00
定休日:なし