見て、触れて、学べる憩いの場「長池公園自然館」八王子市別所

八王子市別所にある「長池公園」は、洗練された風景が眺められて、かつ自然が広がる地元でもオススメのスポットです。園内の北側に「長池公園自然館」があり、入館無料で利用することができます。また有料の貸出施設として会議室や工作室があり、サークル活動などに利用できるようになっています。

先日公園をお散歩して休憩がてらに立ち寄ってみました。

バスでも車でも訪れやすい“長池公園”

「長池公園」は京王相模原線「南大沢駅」からバスで「京王堀之内駅」行に乗り、「長池小学校入口」または「見附橋」下車後、約3分のところにあります。

北側にある自然館駐車場は70台駐車できるので、車でも行きやすいです。

南側にも17台駐車できるやまざと駐車場があります。南北の移動は1キロ以上あるので、目的の場所によって利用するといいと思います◎

幅広い年齢層が利用できるやさしい空間

木々をくぐり抜けるように進んでいくと「長池公園自然館」があります。

施設の前にはベンチとテーブルがあって、自然に囲まれながら休憩ができます。

中に入るとすぐに長池公園内の旬の植物や野鳥情報などが掲示されています。この情報を基にお散歩するとまた違った見方で園内が周れます。

その横には植物・生物などの自然に関する本が並ぶ“ライブラリーコーナー”があります。

気になったことがあれば、ここですぐに調べられますね!

“ライブラリーコーナー”の向かいには“クラフトコーナー”があり、1回100円で木の実や枝などで自由に工作ができます。

天井が高く開放感がある“展示室1”には、植物や動物のさまざまな標本などが展示されています。

また田んぼや畑で使用する農具や、長池公園周辺を含んだ大きなジオラマも展示されています。

展示物だけでなく、小さいお子さんが遊べる“キッズコーナー”もあります。木製のおもちゃがたくさん置いてあるので、木のぬくもりを感じながら遊ぶことができます。

その横には“顕微鏡コーナー”があり、なんといつでも自由に顕微鏡を使用することができます。

理科の授業くらいでしか触れられる機会がない顕微鏡が身近に使用できると思うと探求心が高まりそうです。

施設内は見逃せない情報や商品が充実

施設の奥の方に進んでいくと、カイコの繭と糸をつむぐ道具が展示されていました。

繭から糸になり、折り機にかけられるところまで見たのは初めてだったので興味深かったです。

入口から入って右側の方には、地元の団体の方が作った雑貨やお菓子が販売されています。その奥にはなにやら見覚えのある大きな生き物が…。

トトロがまるで横にあるトイレを案内してくれているように佇んでいました☆

入口の突き当りには、地域のイベントなどの広告が並んでいて情報収集ができます。

窓から見える竹の景色がまた風情があっていいですね。

歴史と自然が同時に学べる展示コーナー

さらに奥に進むと“展示室2”があり、この時は“長池伝説”と“かいぼり”についての展示がされていました。

“長池伝説”とは約700年前、浄瑠璃姫(じょうるりひめ)が両親から譲り受けた薬師如来という仏像とともに小山田(現 町田市)に嫁いだものの、夫は戦で討ち死にしてしまいました。

やがて浄瑠璃姫も身を追われることになり、逃げた先が長池でお薬師様とともに身を投げてしまいました。

その後、別所にある蓮生寺のお坊様が池の中で光るお薬師様を見つけ、今もなお蓮生寺の薬師堂に収められています。その伝説を伝える資料や絵画が展示されていて、じっくりと学ぶことができました。

もう1つのテーマの“かいぼり”とは、池の水質を管理するため、排水・底の干し上げをし、再度水を溜めるまでの工程のことを指すそうです。メディアで取り上げられた様子も展示されていました。

かいぼりにより池の底から見つかった人工物も展示されており、かいぼりの重要さを実感しました。

自然と地域の歴史が学べて、またお散歩の休憩所としても利用できる施設を知り、地元住民として心休まる場所がまた1つ増えました。学生は夏休みの自由研究の場所としても大いに活用できますよ!ぜひ利用してみてください☆

長池公園自然館
住所:東京都八王子市別所2-58
アクセス:南大沢駅から京王バス(堀03)で「長池小学校入口」または「見附橋」下車、徒歩約3分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。