自然と学生の街として知られる八王子。その一方で、歴史と文化が息づく大人の街でもあることをご存じですか?
今回はそんな八王子の新たな魅力を発見できる、とっておきの場所をご紹介します。知っていたら「センスいいね!」と褒められること間違いなしの、すてきなダイニングレストランですよ。
かつての「桑都」の面影が残る、風情ある街並みへ
八王子駅北口から歩いて数分。西放射線ユーロードから一本路地に入ると、町の喧騒を忘れる落ち着いた空間が広がります。
この一帯は「中町黒塀通り」とよばれ、かつてこの地が絹織物で栄え、「桑都(そうと)」と称された時代の面影を今に伝えています。
うつくしい石畳の道と料亭や置屋が残る黒塀の街並みは、歩いているだけで心が和みます。八王子芸者衆が今も伝統文化を継承しており、運が良ければ稽古に向かう粋な姿に出会えるかもしれません。
そんな歴史あるエリアに、文化の発信拠点として2023年に誕生したのが「桑都テラス」です。
伝統的な街並みに溶け込みながらも、モダンで開放的なこの施設はイベント広場を囲むように、個性豊かな飲食店が集まる話題のスポットになっています。今回ご紹介するのは、この桑都テラスの一角にある和モダンカフェ&ダイニング、「八王子ブロッサム」です。

和とモダンが融合した、心安らぐおしゃれな空間
「八王子ブロッサム」は桑都テラスで、ランチやカフェタイムをゆっくり過ごしたい方にぴったりのお店です。
店内は落ち着いた照明と和傘や障子をモチーフにした洗練されたインテリアがすてきなコントラスト!つい長居したくなるような、ゆったりとした時間が流れる空間です。
2階建てになっており、1階には店員さんとの距離感が近いカウンター席、2階にはグループで会話を楽しめるテーブル席があります。一人で静かに過ごしたい時も、友人とのランチにもシーンに合わせて選べるのがうれしいですね。
カウンター席の壁には、さまざまなお酒のボトルがずらり。夜には、カウンターで一人静かにお酒をたのしむ常連さんも多いのだとか。通し営業なので少し遅めのランチや、昼下がりからのんびり一杯、なんて自由な使い方ができるのも魅力です。

心ときめく、美しい和食器でいただく絶品ランチ
ランチメニューには週替わりのパスタやプレートをはじめとした多彩な料理が並びます。季節ごとの限定メニューもあり、何度訪れても新しい味に出会えるのが魅力です。
今回は、週替わりメニューの中から「ズッキーニと豚バラの柚子胡椒パスタ」のデザートセットを注文しました。
まず運ばれてきたのは、セットのサラダ。
シャキシャキの新鮮な野菜に、さっぱりとしたドレッシングがかかっています。メインの前に少し野菜をつまめるのは、女性にとってうれしいポイントです。
そして、お待ちかねのパスタが運ばれてきました。
朱色が印象的な、美しい和食器に盛り付けられたパスタは思わず写真を撮りたくなるほど。食べる前から気分が上がります!

一口いただくと、柚子胡椒の爽やかな香りとピリッとした辛さが口いっぱいに広がります。豚バラ肉のジューシーな旨味と、ほどよく火が通ったズッキーニの食感が絶妙なアクセント。
和の食材である柚子胡椒をパスタに合わせるという、センスに脱帽~。見た目も味も、期待をはるかに超えるおいしさでした。

食後には、デザートのパンナコッタを。こちらも質感のよいステキなお皿で提供されます!
真っ白でぷるぷるのパンナコッタの上には、色鮮やかなキウイソースがたっぷり。濃厚でなめらかな口どけと、キウイの甘酸っぱさが最高の組み合わせです。たのしい食事のシメにふさわしい、幸せな余韻をかんじさせるお味でした。

歴史と文化がかおる八王子で出会った「八王子ブロッサム」は、日常のちょっとしたご褒美にぴったりのすてきなお店でした!天気の良い日には、屋外のテラス席で開放的なランチタイムを過ごすのもおすすめです。
次の休日は、八王子の風情ある街並みを散策し、「八王子ブロッサム」で和やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。きっと、心も体も満たされる、豊かな一日になりますよ。
八王子ブロッサム
住所:東京都八王子市中町11-8 桑都テラス内
アクセス:JR中央線、横浜線、八高線「八王子駅」北口から徒歩約6分
TEL:042-686-0699
営業時間:11:30-24:00
ランチタイム 11:30-15:00
定休日:月曜日